【号外】海兵隊240歳の誕生日を記念して

USMC Semper Fi [Emblem+Flags][1.5]     11月10日はアメリカ合衆国海兵隊の誕生日。今年で240歳になります。昨年ツイッターでも呟きましたが、この誕生日は海兵隊員全員の誕生日なので、現役だろうが復員兵だろうが、「お誕生日おめでとう!」って言い合います。それに因んでと言うか何と言うか、いつもは水曜日に記事を投稿するんですが、海兵隊の何かついて書こうと思い、本日の号外です。明日の記事もあります。

     さて、何を書こうかと思いましたが、取り敢えず海兵隊全員(兵科問わず)が行っている体力測定について。前にもちらっと愚痴りましたが、ほとんどの実戦部隊ではこのスニーカーを履いて短パン着て5kmをなるたけ早く走れる能力が、戦場では糞ほども役に立たない事実から、このテストを変えようと働きかけてるんですが、一向に変化しそうにございません。軍も結局は官僚組織なのでもっさりしていて、しっかり上から鉄槌が降りない限り、動きません。或いは外部から批判により予算削減が危うい場合(苦笑)。一応CFTとかあるんですが、これは昇進のポイントとかに関係なく、あるのはPFTの方で、昇進とかを考えるならPFTの成績を磨く方が有利となる。Matt Wenningが"People will train the test"と言っていた様に、日頃の体作りを測定する為のテストなのに、日頃の体作りがテスト対策の為の体作りになっている本末転倒な事象が出来上がっています。自衛隊などではどうでしょうか?

     愚痴はこのくらいにして・・・。

USMC

 

海兵隊「Marine Corps Physical Fitness Test」

 


     男性は懸垂、クランチ、3マイル(4.8km)走の3種目。女性は懸垂orFlexed Arm Hang、クランチ、3マイル(4.8km)走の3種目。
     懸垂は逆手でも順手でも構わず、Flexed Arm Hang同様、バーにマウントしてから落ちるまでの間の記録をとる。懸垂のスコアは男性は20回で100点、女性は8回で100点。反動を利用したりしてはいけない、ストリクトフォームである。クランチは2分制限。
     3種目にはそれぞれ達成回数や時間に応じた点数があり、各種目100点満点の計300点満点。それぞれの種目に年齢毎の最低限の合否回数が設けられている。
Male PFT StdFeMale PFT StdFemale Pullups
PFTMin
ここで必要情報を入れると点数を算出してくれる。

年齢に応じて3rd, 2nd, 1st classとランク付けされている。
PFTclass
     リーコンとMARSOCでは、年齢問わず、285点以上を出来なければならず、部隊に居る間はオペレーターである限り維持しないといけない。因みに自分は一度も300点満点とったことが無い。最高で292点。3マイル走の100点が18分以下なのだが、到達出来たことが一回も無い(泣)。

     女性のFlexed Arm Hangについて説明。自力、若しくはアシストしてもらってでも良いので、顎がバーを越えた体勢に入る。そこからタイムがスタートし、バーから落ちる、または完全に腕が真っすぐになるかでタイムがストップする。ぶら下がれた時間で点数が決まるのだ。チンアップのネガティブを維持出来る時間で点数が決まると言えば分かる人もいるだろう。

     因みに自分が現役だった頃は女性に懸垂をするオプションは無かった。ここ数年に海兵隊のポリシーで女性にも懸垂を導入しようと言う動きがあり、2013年に試験的に基礎訓練で導入した所、卒業試験で3回懸垂しなければならかった女性海兵隊員の内、55%が合格出来なかった。2014年からは現役女性海兵隊員全員に男性同様の懸垂スタンダードを要求するつもりだったが、2013年の試験運用の結果が芳しくなかった為、現在もなお旧スタンダードであるFlexed Arm Hangから選択出来る手段を残している。後々はFlexed Arm Hangのオプションする無くなるはずだが、これがいつなのかははっきりしていない。

     説明では分かりにくいと思うので、以下の動画の後半部分にFlexed Arm Hangを見せているので参考にして欲しい。

因みに、当ブログに辿り着く検索フレーズの組み合わせ(スクワットとデッドリフトを除く)で最も多いのが「女 懸垂」である。気付いていないわけでは無い。女性向けの、懸垂指南を鋭意作成中ですので完成次第、リリースします。

皆さんも懸垂、クランチ、5km走の結果を記録してUSMCのPFTので何点取れるか試してみて如何でしょうか?
 


おまけ 其ノ壱

Amphibious Recon schoolMARSOCが出来て以来、RECONのスタンダードが下げられたのは事実です。いつかは戻ると思いますが、当分はこのままでしょう…。最初の頃のMARSOC構成員の8割がRECONだったので骨抜きにされ、一時的にFORCE RECONを閉鎖する始末。それから数年経ち、MARSOCも落ち着いたのでRECONの人材確保を容易にする為、スタンダードを下げたと。RECONの人材が落ち着けばまた戻るのかな?因みにGreen Beretも似たことがありましたね。自分がPMCだった頃に、GWOT対策に全グループに4つ目の大隊を2年以内に設けるとか目標をかかげ、大量の人材をSFQCにぶっ通す為にスタンダードがだだ下がりだったとか。友人が嘆いていました。

さて、そんなRECONなんですが、昔はINDOCなる入隊試験がありました。これにテストと面接に合格して初めてRECONの基礎訓練開始が出来ると言う。とても楽しかったので、もうやってないとなるととても残念です。

僕が記憶してる限りのRECON INDOCです。


概略

  1. USMC PFT
  2. 12マイルリュック走
  3. 3km走
  4. 500m泳
  5. 30分立泳ぎ
  6. 25m潜水泳
  7. 10mレンガ泳
  8. 3km走
  9. Obstacle Course回連続ぶっ通す
  10. 3km走
  11. USMC PFT

1日目
朝5時半集合
USMC PFT開始→285点以上で合格。不合格になった奴も次のイベントに参加したかったらどうぞと言うよく分からないマゾ仕様。
PFTの終了後、迷彩ズボンとブーツに着替え。
50lbs(23kg)のリュックとゴムコーティングされたM16A1(3kgくらい)を渡され、12.5マイル走 (20km)。確か制限時間150分。
リュックを降ろし、プールまで「移動」。
何故か「移動」が片道3kmで、Cadenceを歌いながら集団で走らないといけない。
プール到着。着替えてプールへ。
エントリーチェック。4.5mの高さの台からプールへエントリー。プールから出る。
500m泳。制限時間12分30秒。泳ぎ方自由。またプールから出る。
みんな終わったらプールに入り、30分集団立泳ぎ。教官が消火栓ホースで上から放水いじめ。そしてプールの中にはシャークと呼ばれる教官が定期的に足を引っ張ったり、3m底まで連れて行く。
30分経ったらまたプールから出る。
次に25mの潜水泳。プールが基本的に50mなので、泳いでる間は終点が分かり辛い糞仕様。またプールから出る。
プール最後が4.5kg(10lbs)のゴムレンガを水面からだしたまま、10m泳ぐ。ゴムレンガが少しでも水についたらアウト。
プールでまた迷彩ズボンとブーツに着替え、Obstacle Courseに「移動」。
プールから500mくらいの所にObstacle Courseがあるのに何故か遠回りをし、3kmほどCadenceを歌いながら集団で走る。ゲロ吐いてる人多々。因みにこの段階でゲロを吐くと腹がつってしまい、ほぼ再起不能となる。
Obstacle Courseに到着。
Obstacle Courseを2回連続通す。時間制限あったけど覚えてない。体の全筋肉がつりだす。まじもぅ無理。
バラックまでまたCadence歌いながら集団ランニング。
睡眠と言う仮死状態に陥る。

2日目
翌朝5時半集合。またPFT。285点取得しなければならい。有り得ないくらいきつい。
終わった後、正装してユニフォームインスペクション。この頃はまだブーツとか磨いてた時代。
インスペクションの後、面接。

面接受かったら基礎訓練と言う地獄の日々スタート。やった-\(^o^)/

Obstacle Courseってのはこれ。結構楽しい。けどEnduranceイベントでボロボロになったあとやるのは最悪。

因み今はRPAT(Reconnaissance Physical Assessment Test)と言うのをやるらしい。他軍の学校にお邪魔するので、あっちこっちのスタンダードを引っ張り集めたらしい。INDOCと似ているけど、ぬるいね(キリッ
RPATの概要は以下(列挙順にやらしい)。合格基準は不明。

  1. 500m 泳ぎ
  2. 空軍仕様 プッシュアップ
  3. 陸軍仕様 シットアップ
  4. 海兵隊仕様 懸垂
  5. 1.5マイル(2.2km) 迷彩ズボン+ブーツ走
  6. 50lbsリュック背負って12マイル走
  7. Obstacle Courseを2回連続ぶっ通す

 


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